航空機が安全に飛ぶためには、地上から適切な指示が必要になる。つまり航空機の安全運行のために地上でしっかりと見守り、指示や助言を与える業務を担当しているのが管制官である。
管制官は航空保安職員と呼ばれる国家公務員であり、管制官になるためには人事院の行う大学卒業程度を対象にした「航空管制官採用試験」に合格して採用された後に、大阪のりんくうタウンにある航空保安大学校で8ヶ月間年間の研修を受けなければならない。
(1)受験資格 (2026年に受験する者を対象とする)
※変更される場合があるので、各自確認して下さい。
●学歴・年齢
1)1996年4月2日から2005年4月1日までに生れた者
2)2005年4月2日以降に生れた者で、大学・短大又は高等専門学校を卒業した者及び2027年3月までに卒業する見込みの者並びに、人事院がこれらの者と同等の資格があると認めた者。
●国籍―日本
●視力―矯正眼鏡等の使用の有無を問わず、どちらか1眼でも0.7に満たない者、あるいは両眼で1.0に満たない者は不合格となる
●聴力―どちらか片耳でも、次のいずれかの失聴がある者は不合格となる
・3,000ヘルツで50デシベル超
・2,000ヘルツで35デシベル超
・1,000ヘルツで35デシベル超
・ 500ヘルツで35デシベル超
●色覚―異常のあるものは不合格となる
●その他航空管制業務遂行上支障のある者は不合格となる
(注)身長・体重に関しては、特に制限はない。
(2)試験内容
●1次試験―基礎能力・適性試験(I部)英語(ヒアリング)、英語(筆記)
●2次試験―英会話面接・人物試験
●3次試験―適性試験(II部)、身体検査、身体測定
(注)試験地は11ヶ所から選択できる。採用予定者の約2~2.5倍が2次試験に進む(試験地は東京など5ヶ所)。
しかし、最大の難関は1次試験である。
(注)上記受験資格は2025年度募集要項に準じた。